3000メートルの青春~5000メートルのアラフィフ回想す~
おととい、「ひろしま国際平和マラソン」に参加してきました。
毎年家族でエントリーしているこの大会、今年は春に愛媛の大学に進学した長男、エントリーはしたものの部活があり参加できなくなった娘に加え、「もうそろそろきついから今年は応援!」とエントリーしなかった嫁さん。
今年は次男と私の2人だけが走ることに…。
で、嫁さんには応援とゴール後お楽しみの(?)屋台が並ぶサブグランドの休憩スペースの場所確保をお願いし、スタート!
次男も私も無事5キロ(5000メートル)を完走しました。
ゴール後、これまた毎年お楽しみの参加賞(協賛スポンサーの商品詰め合わせ…意外と使える物、入っているんですよね~)を受け取り、サブグランドの屋台でお昼を買って青空の下でランチ。横になって空を見上げると真っ青…きれいなこと!!
「暑いよ~!」と嫁さん。「これ、使ったら。」と僕は日焼け止めを渡して起き上がり、会場をぐるっと散策することに。
多くのランナーがゴールして人がやや閑散とし始めたメイングランドをゆっくりと散策。
思えばここには、平和マラソン以外にも、去年まで高校で陸上部だった長男の大会観戦や、何と言っても中学時代陸上部だった僕の思い出の場所でもあり何度も来ている場所でもあります。県営グランドとか総合グランドと呼んでいたこの地は、多少の改修はしていても基本的には35年前のままで、そこかしこを歩くと思い出がよみがえってきます。
中学時代長距離ランナーだった僕は、大会ではいつも2000メートルや3000メートルを走らされて(!?)ました。
中2の秋のある大会。その日は朝から土砂降りでしたが、陸上の大会はもちろん中止などならず決行。トラックは、いくらスパイクを履いていても足が滑るのではないかと思うぐらい水たまりがあちこちにできるほど。この日は3000メートルにエントリーしていました。
(この雨の中、3000メートルか…)
アップしてもなかなか体が温まらず、気持ちもどことなく今一つ高まらず。それでも気合を入れ直していよいよスタート。
しかしこの日はペース配分もうまくいかず、どんどん後方に…いよいよ残り2周のところでついにいわゆる「どべから2番目」に…何とかしなくては…
…と、スタンドから声が…
「うしろから2番目の青いトレパンの人、頑張って!!」
他の中学校のブースからの女子の声援でした。
(こんな見ず知らずの僕にも、どべから2番目の僕にも声をかけてくれる人がいるのか…よしっ、1人でも追い抜くつもりで、死ぬ気で走ってやるぜっ!!)
ラスト1周を切り、半周は無理をせずどのあたりでスパートをかけるか考えながら走り、残り半周で全体力を振り絞り(…ぐらいの気持ちで、でしたが)、何と1人を何とか追い抜き「どべから3番目」でゴール。
ゴールしたあと雨に打たれながらしばらく心臓のばくばくと膝のわらい、いや大爆笑状態(?)が止まらない中(俺、がんばったじゃん!)と心の中でつぶやいたことは今でも覚えています。
あのスタンドからの声援…女子であろうと男子であろうとそんなことはどうでもよくって、見ず知らずの人からの、たったひとことの声援で励まされ、奮い立ち、モチベーションが上がったあの日の経験は今思えば後々の僕の人生にも何かしら影響しているような気がします。
…このあたりであの声、聞こえてきたんだよね…。
5000メートル走り終えた僕は、青空いっぱいの下、トラックの真ん中で、しばし「35年前の」スタンドの方を眺めていたのでした…。
(注:画像は35年前ではなく現在=2日前のものです、あしからず!(笑))
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