昨日、広島に帰りました。
が、あらためておとといの出来事をつぶやいてみます。
それは、研修が終って、研修先からホテルに帰るべく、最寄駅に向かう坂道を下りていた時のこと。
ふと前を見ると、おじいさんが車道に倒れていて、そのおじいさんに「大丈夫ですか?」と二十代前半くらいの女性が二人声をかけています。さらにその後おじいさんの上体を起こそうとしているところでした。よく見ると、そのおじいさんは耳から血を流していました。
おじいさんを歩道に運ぼうと、この2人に子連れの女性が加わり3人がかりでこのおじいさんを抱えようとしているようでしたが、おじいさんは立てない様子。なおかつ、抱えられるのがこわいようで、表情をこわばらせていました。なかなか動かすことができない様子。
「僕も手伝いましょう。」とおじいさんの足を抱え「大丈夫ですよ、みんな抱えていますから。」とおじいさんに声をかけ、4人がかりで歩道の安全なところへ運びました。
「どうされたんですか?」僕が若い女性に事情を尋ねると、「目の前でこの方(←おじいさん)が急にばたっと倒れられたんです。」と、その女性。
「交番に行ってきます。」と子連れのお母さん。この間、若い女性二人の内一人はいつの間にかいなくなっていました。
「大丈夫ですか?痛いところはないですか?」「お名前、言えますか?」…etc.やや意識がもうろうとしているおじいさんに、僕とその女性でかわるがわる声をかけますが、おじいさんは目は開いているものの、こたえることができない様子。
ほどなくして警官がやってきました。この頃になると、回りはちょっとした人だかりができていました。
若い女性は警官に事情を説明。
警官は救急車に連絡。
子連れのお母さんは「この子をちょっとみておいて下さいね。ガーゼとかもらいに言ってきます。」とベビーカーにのっている子どもを残して、近くの保育園へ。
その後、おじいさんの身元を確認しようと、所持品を確認したのですが、免許証や保険証といったものは何ももっておられず、あるのは財布と何やら商品の入った買物用ビニール袋。
…と、若い女性がこの袋に着目。
「これ、メガネ屋さんの買物袋ですね…。」
どうやら、地元のメガネチェーン店の買物袋らしいのです。
「このお店、この近くにありますか?」
僕が尋ねると、彼女は
「ええ、確か、この坂を上ったところにあります。」
この時、子連れのお母さんがいないことに気づいた、ベビーカーの子どもさんが泣き出しました。僕は、状況的に自分がメガネ屋さんに行った方が良い、と判断し
「じゃあ、この人(←おじいさん)が買物に来たかどうか、聞いてきます。ひょっとしたら、顧客とかだったら、住所とか、わかるかもしれない。」
と坂を駆け上りそのメガネ屋さんへ。
店員さんに尋ねると
「ああ、その人、○○さん(←おじいさんの苗字)ですね。さっきいらっしゃいましたよ。」と店員さん。しかも、そのおじいさんの家族から、メガネ屋に行くと出かけたきり帰りが遅いので、心配して店に連絡が入ったばかり、とのこと。
「じゃあ、すぐにご自宅に連絡してあげて下さい。それから、もし可能なら、この下のところにおまわりさんがいるので、連絡先を伝えてあげてください。もうすぐ救急車もくるみたいなので。」
と僕は言って、もと来た道を駆け下り、「現場」へ。
おじいさんは意識はあるものの、顔色がさっきより悪くなり、口から泡を吹いている状況。
救急車のサイレンが聞こえてきました。が、何を思ったか救急車は「現場」の2~3本筋向こうへ曲がっていきました。それを追いかける警察官。
僕は若い女性に状況を説明。するとすぐにメガネ屋さんの店員さんがやってきました。
この間、「現場」に誘導した警察官が救急車とともに戻ってきました。
メガネ屋さんは連絡先を警官に伝える間、救急隊がストレッチャーにおじいさんをのせて、救急車へ。
とりあえず、おじいさんは救急車に運ばれていきました。
この間、30分。
まさか、出張に来てまでいわゆる「福祉活動」をするとは、思ってもみませんでした。
それにしても、あのおじいさん、無事に病院で手当てを受けていらっしゃってたらいいんだけどな~。
最近のコメント