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2006年5月26日 (金)

クリーニング屋さんにて<前編>

僕は昔から人の悩み相談とか、話の聞き役になることが多いです。「誰にもナイショだからね」とか「口がかたいから信用して言うんだけど…」とか前置きして、僕に話す人はけっこういますね~。実際、僕はそうやって聞いた話を他人にペラペラしゃべることもしないですし、聞く時も(特に悩みごとなど)しっかり聞いてあげなきゃ…という気持ちがなぜか働くので、相手の思いをうけとめながら聞くようにしています。

また、相手がアドバイスを求めてこない限りその悩み事に対するおせっかいのようなアドバイスはしないようにしています。なぜかというと、大抵の場合、悩み相談として話を聞くと、解決方法を求めてるというよりは、誰かに話を聞いて欲しいオンリーな場合が多いわけです。ですから例えばアドバイスを求められた時も「これが絶対いいよ!」といった押し付け的なアドバイスじゃなく「僕はこれがいいんじゃないかな、と思うけどそれも一つの方法だとは思うよ。自分よく考えてみたらどうかな」といった感じで最終的な解決方法のきっかけになる程度のなげかけにとどめることにしています。

不思議なことにこういったスタンスで人と接していると、あまり関わりの深くない人とか知り合って間がない人などが僕にいろいろ内面的な部分での思いや悩みを話しかけてくることが多いのです。

なじみのクリーニング屋さん。1年位前まで複数の女性店員さんで店をきりもりしていたのですが、ここ最近はいつ行っても五十代くらいのおばさん(仮にAさんとします)一人が店番をしていました。さらに、1ヶ月くらい前からそこに同じく五十代くらいのおじさん(B氏とします)もちょくちょくいるのですが、彼は決してレジに立つことはなく、いつ行ってもクリーニング済みの商品の整理の仕事をしています。

クリーニングを出しに行くと「いらっしゃい!今日はスラックス?」とかスタンプキャンペーンの時には「ちょっと多めにスタンプ押しとくからね~」とか小銭がなくお札で支払おうとすると「まあ~残念!小銭を期待しとったのに~」とか…Aさんはいつでもどんなお客さんでもこういった調子で明るくシャキシャキとされていて、店内の雰囲気が明るくなるのですが、B氏は「いらっしゃい」もなく、いつもだまって服の整理。特別暗いとか、感じ悪いとかは思わないのですが、あまりにこの二人方が対照的なので、ちょっと不思議な(?)雰囲気のお店(決してマイナスイメージじゃなく)だな~とか思いつつ、ちょくちょく洋服を出しに行っています。

昨日、仕事帰りのスラックスを出しにそのクリーニング店へ。入ると、目に入ったのはレジにいたAさんではなく、カウンターにいたB氏。しかも今日はいつもの洋服の整理をしているのではなく、今からどこかへお出かけかな、といった雰囲気のスーツ姿。やってきたお客(←つまり僕)に「いらっしゃいませ。」と珍しくあいさつをしました。ほどなくして「ありがとうございます。助かりました~。気をつけていってらっしゃい。」とAさんが送り出すと「また来ます」といってB氏は出かけていきました。

「あの人は本職の仕事があるんだけど、手伝いで来てくれとるんよ…。」僕は尋ねてもいないのに、Aさんは僕のスラックスを折りなおしながら話しはじめました。「あの人がおらんかったら、店の中がたいへんでねえ…」いつもの明るさはあるものの、なんとなくあのチャキチャキした口調はなく、もの静かに話すAさん。僕は前から気になっていたことを聞いてみました。

「今は店員さんは何人いらっしゃるんですか?前は2~3人見かけましたけど…」するとAさんは「今はウチだけ。あとはあの人(Bさん)が手伝いできてくれるぐらいだねえ。それが大変だったんよ。これでも一時期ノイローゼになっててね…まあ、聞いてくれる?」Aさんはそう言って語りはじめたのでした…(つづく)。

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